2015-07-23
かかりつけのお坊さん
7月14日の河北新報夕刊に「かかりつけのお坊さん」という題で
仙台市の漫画家井上きみどり氏によるエッセイが掲載されました。
基本的に相談された内容は公開しないのですが、紙面化しているので
少しだけ紹介させていただきます。
この漫画家さんは福島原発による様々な問題や被災地の現状、
女性や子どもの病気の話など分かりやすく情報発信されており、
私が石巻でお寺を始めた経緯を漫画化してくれたことがあります。
石ノ森萬画館オンラインショップ「墨汁一滴」にて購入できます。
東日本大震災の被災地において「幽霊が見える」「違和感を感じる」
といった相談は少なくありません。
私の実家は祈祷を主とする寺で、月に何人か「除霊してほしい」と
相談に来る方がおられました。
なので幽霊や心霊の相談は決して珍しいものでなく、オカルトではなく
仏教的な立場で対応するよう努めています。
これは私の主観ですが、幽霊は「霊感が強いから見える」ものではなく
「霊感が弱っているときに見える」ものだと思います。
これを神道では穢れ(気枯れ)と言い、活力が低下した状態を表します。
このような悩みが増えているという事は、霊魂の存在の有無はさておき
震災後の様々な心の問題を反映している事は間違いありません。
「馬鹿にされそうで人に言えない」「菩提寺の住職にも聞きづらい」
そんな悩みは誰にもあるもので、吐き出すことで楽になる事もあります。
檀家になる事や金銭を要求する事はありません。お気軽にご相談ください。
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