震災から6年、地域コミュニティの再生に向けて
動き出した釜・大街道
東日本大震災から間もなく6年が経とうとしています。
私が初めて石巻を訪れた時、街は瓦礫とヘドロに覆われ凄まじい状況でした。
「再び人が暮らせるまで何年かかるのだろうか」と思いましたが、現在は一時避難場所や復興公営住宅が建造され、土地のかさ上げや防潮堤など災害対策も進んでいます。
ここ数年、なかなか進まぬ復興事業への不満は多く聞きましたが、ようやく
昨年後半ごろから目に見えて変化しつつあるように思います。
地域情報紙「ゆくゆく輪」の活動
しかし建造物が建造されたとしても、失われたコミュニティが再生して
住人が安心してそこに住めなくては真に復興したとは言えません。
震災後に多くの支援団体が復興支援の取り組みやイベントを行っていますが
高齢者が多い為、SNS等ではなかなか情報が周知されない現実がありました。
また支援団体同士が被災地内で競合し、縄張り争いをする例もありました。
そのため現在、石巻市の釜・大街道地区で複数の支援団体が協働し、共同で
地域情報紙「ゆくゆく輪」を発行しコミュニティの再生に取り組んでいます。
例えば編集メンバーの中にはキリスト教団体もいれば、私は仏教の僧侶です、
しかし複数の支援団体が情報紙作りを軸に宗教や出身を超えて連携している
この活動は震災支援活動の稀有な例だと思います。
「地域の為に」でなく「地域と共に」
私たちのゆくゆく輪は町内会の行政委員の手により毎月の市報に折込まれ、
各地区の班長によって地区内の全世帯に配布されています。
また当初は掲載内容を編集メンバーが検討していましたが、最近は読者から
「行事を載せて欲しい・手伝って欲しい」と連絡が来るようになりました。
復興公営住宅への入居が進みコミュニティの再生が課題とされている現在、
地域住人が主体的に取り組む活動となりつつあります。
ご寄付のお願い
現在、ゆくゆく輪編集部は活動資金の獲得のため、宮城県共同募金会と共に
寄付を募る「みやぎチャレンジプロジェクト」に参加しております。
集まった寄付に応じて県共同募金会が助成金を追加して拠出してくれます。
募金会のサイトで現在の寄付額が確認できます。皆さまのご厚志を頂いて
おりますが、まだ目標額に達していないのが現実です。
寄付をされた方には振込手数料免除と下記の税制優遇があります。
個人寄付者 所得税の税額控除、所得控除 住民税の税額控除
法人寄付者 法人税の全額損金算入
お申し出がありましたら専用の振込用紙をお送りさせていただきます。
また赤い羽根ふるさとサポート募金のサイトよりクレジットカードや
コンビニ決済にて募金していただく事もできます。
どうか皆さまのお力を貸していただければと存じます。
メディア掲載
ゆくゆく輪の活動はメディアにも注目されております。
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