2015-01-17
香川県観音寺 閻魔大王縁日
江戸時代の習慣として1月と7月の16日を「藪入り」と言い
奉公人が仕事を休み里帰りする日でした。
やがてこの日は地獄の鬼も罪人を責める事を休むと考えられ
閻魔大王の御縁日とされるようになりました。
四国霊場の68、69番の札所である観音寺では毎年この日に
経木塔婆での供養と所願成就の護摩祈祷が盛大に行われており
香川県観音寺市まで出張してお手伝いしてきました。
16日は早朝より塔婆供養を求める方々が訪れ、自分自身で
経木塔婆に先祖の名を浄書する方も多くおられました。
この経木塔婆での先祖供養は大宝院でも行っておりますが
仏塔を建立するのと同様の功徳があるとされています。
薬師堂では参詣者の所願成就のため護摩祈祷が厳修されました。
「ご先祖さまの為にお祈りするにしても、まず我々自身の心が
安定していなければいけない。不安や執着を取り除かなくては
いけない。そのため所願成就の護摩祈祷を行うのである」と
観音寺の住職は語られました。
この観音寺は四国八十八ヶ所霊場の中でも特に神仏習合の特色が
強く、住職は現世利益のご祈祷に力を入れています。
私も今回、ご祈祷とご供養は車の両輪のように密接な関係があると
改めて実感いたしました。
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